140字以降のこと

子供向け番組/映画などの話

ミッドサマー

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言わずと知れた完全大人向け作品。

いやあもうとにかく前評判が凄かったので、観るのかどうかを決めるのにまず時間が必要でした。怖さはある程度我慢や消化ができるけど観た後の自分のお世話ができる余裕がないとね…生活がありますのでね…(所謂ホラーやスプラッタは基本的に観ないけど猟奇犯罪は観る)

 

…とか思ってたのに、オンライン授業諸々でしこたま疲れ果てていた9月末。prime videoで配信開始されたらもう手が勝手に再生してました。

結論から言うと特に怖くはなくて、クリアに映る臓器がリアルなのでカエルの解剖ページが開けない人には不向きかな?程度の内容です。各種儀式や内容のおぞましさ的にはばっちり16〜18禁ですが大丈夫、コワクハナイヨー!

 

考察ブログやルーン文字解説ブログなどいくつかぐるぐる見てきたものの、確かになるほど微に入り細に入り設定して美術を練り上げ完成させた作品なので素晴らしい美しさ。それらを紐解く楽しさは納得、ファンが早口になるのもわかる。

しかし肝心の恐ろしさについてはイマイチ伝わって来ず、その辺はなんかこう…アリ監督は失恋の絶望感からこの映画を撮ろうと思い立ったそうなので絶対的な怖さと悲しさがあるはずなんだけど自分は「あばばこれはみんな死ぬ…」からの「やったじゃんお疲れメイクィーン、ハッピーニューファミリー!」なハッピーエンドに見えてすんなり終わってしまった…。

だってあの彼氏、もう最初から最後まで感情移入のしようがないじゃないですか????

最初のあの「別れたいけど今別れたらさすがに気の毒過ぎるよね」というあたりはまだ理解できるけど、それ以降は同情の余地なし。どこまでも自分勝手だしさ…なんだよあのケーキ…。

まあでもね一応同じ人間だから生きて感覚あるままとんでもない事になるのはお気の毒だなとは思いますがァーーー。

 

ホルガ村に足を踏み入れてしまった時点でもう死に様や死期はともかく生きて帰れない事は決定していて、生存帰宅ルートはあり得ないと言いきれそうなくらい計画性の高いアレコレ(※フィクション)を前にして言えるのは「なるべくしてなった」かなと。

アリ監督の作品は鑑賞者のifも飲み込む濁流で呪いのごとく決定された結末になだれこむ物が基本系なのかも…と思いました。

 

「ヘレディタリー」「ミッドサマー」「ライトハウス」を発表した映画製作会社A24が今年の新作でまたヤバヤバな予感しかしない羊のお話を出すようですが、気になるけど怖くていつ観られるようになるのかわかりません!予告編は5回くらい観た!不安!不安しかない!

Lamb | Official Trailer HD | A24 - YouTube

ジュマンジ

ジュマンジ』(Jumanji)は、1981年に発表された同名絵本を原作として、1995年に公開されたアドベンチャー・ファンタジー映画。『ジュマンジ』シリーズの1作目。(ウィキペディアより)

 

みんなの心のパパ、いつだって笑顔が素敵なロビン・ウィリアムズ主演シリーズ1作目(ただし2作目まで22年もあいてます)。

 

原作絵本は読んだことがないのですが、映像作品で恐怖と不安を掻き立てられる子供向けのものとしては結構いい作品かなと思います。が、4〜7歳くらいで母子分離不安が強いタイプの子には不向きかもしれません。

静かな暗い場面に突然現れる怖いものと同時に叫び声!というシーンもあるのでそういうのが怖い子も要注意です。添い寝必至。

 

作中、一人二役の人がいるので探してみてくださいね!(自分はwiki読むまで全く知りませんでしたがその間に5回以上観てますw)

 

80〜90年代あたりは子供だけの冒険譚映画で有名な作品が多い気がしますが自分のふんわりした記憶で書いているので実際どうかはわかりません。グーニーズやスタンドバイミー、E.T.など長期休みと共に紐付けられて記憶に残っています。

 

こんなこと本当にあったらどうしよう!?が悪い方に進んでいくお話なので、最後がハッピーエンドとはいえ小さいお子さんが不安がったら途中でやめてもいいと思います。

大人は続きが気になるでしょうが、自宅で観ているなら気軽に一度止めて話を聞いたり抱っこするなりしても大丈夫。「うちの子は映画を続けて観られない」なんて話も聞きますがその辺は個人差だし、好きなら集中して観ることもある…くらいに受け止めて、嫌がっていないならそのまま親だけ続きを観ていたっていいでしょう。オチはない…

THE GUILTY/ギルティ

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2018年作、ほいきた北欧デンマーク顔面蒼白激重しんどい映画〜!!!!!!!救いisどこ。

 

ハリウッドリメイクでジェイク・ジレンホール(ギレンホール?どっち?)が主演のものもあって、そちらは近々パートナーと一緒に観賞予定です。

 

殆ど場面が動かずにほぼ主人公の表情、所作と音声だけで話が進んでいく超低予算(と思われる)映画なんですがそんなのどうでも良くなる緊迫感。

主演のヤコブ・セーダーグレン氏の眉間のシワ!ストレスの深さ!腰痛(たぶん)!肩凝り(きっとそう)!つらい!!今夜で最後なのにつらい!!ここで帰って寝る場合じゃないって現場にかじりつくその心意気やよしーー!

 

エロ/グロシーンもありませんし、この緊張感溢れる素晴らしい作品は10歳くらいからいけるかな??と思いながら観ていたのですが…甘かった…北欧映画にそんな生半可なことはありえないのでした(自分調べ)。

 

確かに画面には全く問題ありませんが、キャラクター達のやり取りであまりにも辛い事実が判明します。幼い子供達が辛い目に遭う作品なのでその辺りも加味して体調メンタル整えた上でご鑑賞ください!つらい!!

特捜部Q カルテ番号64

 

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デンマークのバディシリーズ映画を突然最後の4作目から観てしまうという失態。だってAmazon prime videoが「もうすぐ配信終了」ってオススメしてきたんだもん。あと一番上だったから。

 

小説原作があるそうで、本がたくさんでています!ウワー最高…読めるようになりたい(この10年、長文を頭が受け付けなくて読めてません)。どっぷり浸かりたい…。

 

対象年齢は18歳以上かな、だいぶ厳しいシーンが多いため終始暗くて重くてしんどいです。

流血はもちろん遺体接写や切断、暴行、レイプ、セクハラ、差別など盛り沢山。特にレイプは重要な要素なので外せないとはいえかなりキツいシーンでした。しかも複数回。肌の露出は大してないもののかなり役者さんも辛かったのではないかと思います…演技とはいえ嫌でしょう…と思うくらいの迫真さ。加えて妊娠と堕胎についても触れるので、もうあちこちで胸にくるものがあります。

 

過去と現在を行きつ戻りつしながら観るような形で進んでいくのですが、上手い…複雑に絡み合う登場人物と彼らの思惑、その結果と今の状況…大変素晴らしいサスペンスでした。

 

頑固で偏屈ゆえに型破りな捜査官と、情熱的で思慮深い相棒のこの組み合わせも最高…はやく全部観たい!!

北欧映画はなぜか暗くて重たい作品ばかり観てしまっているのですが、どれも空気が青灰色な感じで(内容のせいかも)とても好きです。

 

余談ですがこの記事に載せる写真を探したものの日本版のポスターはダサくて本国版?のポスターは最早主演2人の人気を物語るだけになってるみたいだしイマイチ過ぎるー!でもロゴはかっこいい。あとQってなんかイイよね特別っぽくて。

いつだってやめられる

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「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」「10人の怒れる教授たち」「闘う名誉教授たち」のイタリア発3部作。こちら哀愁と笑いの交錯が絶妙な名作です。

 

ギリギリ高学年からOKか難しいところ…違法薬物がメインのお話なのと、エロ描写は滅多にないものの娼婦を呼んでやり取りしたりヤバい奴らと取引する暴力シーンなど少々過激な要素を含みます。辛いシーンは特にないので安心してください。

 

まがりなりにも大学教授…のはずなんだけど不景気だの政府の決めた経費や研究費削減でカツカツどころか失職、そこへ恋人の妊娠、とにかく金が要る!えーい、科学の知識で楽に稼いでやる!というフーンなるほどそれ聞いたことあるわ「ブレイキング・バッド」ていうんですけど、みたいな始まりですが毛色が違う。これが全体的に小気味良いテンポで始まる幸か不幸か人生のピタゴラスイッチの連続で、大変楽しい3部作でした。

惜しむらくは3作目がそれまでに比べて全体的にテンポが落ちたのと悲壮感が漂う重い内容を笑いで包みきれなかった所が前2作と違った印象になってしまった辺りでしょうか。

 

主人公を始め、どのキャラクターもなんだか可愛い。ダメさ加減もなかなかなのに、なんだか可愛いんです。ンフ、おもしろーいかわいい〜って深く考えずに楽しめてしまう3部作。おすすめです。

ザ・ハント

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絶対15歳未満は見ちゃダメなやつです。エロはないけどグロはある。内臓も脳梁も惜しげなくはみ出します!痛々しい描写が苦手な人、グロ苦手な人もかなり厳しい作品です。

あと豚も可哀想な結果になる。

 

(子供向け作品についてブログ書こうと思ってたんですけど、夏休み→登校自粛期間の反動なのかレーティングついてない作品を全く見る気になれませんというか手が勝手にそういうのばかり再生してます。色々諦めて大人向けでも良いから書いちゃおうと思いました。)

 

目が覚めたら知らない場所に転がされていて、同じように戸惑う人達がいて、そしてなぜか遠くから狙撃されて殺し合い始まったんだけどナンデナンデ〜!?!?!?というよくある(?)映画なんですが、さらによくある「しかし私は特殊な訓練を受けていた過去があるので助かった」系の快進撃が楽しいやつです。

 

「よくある映画」の中でも抜きん出た見せ場を作らないとつまらないので頑張りました!という気合が感じられるのは明るくクリアなゴア描写。予算の都合か2〜3場面程ではありますが、かなり頑張って内臓丸出しなどしてます。

手足が吹っ飛ぶとか色々派手で、ひたすらそればっかりだとつまらないなあ…と思った辺りでひと段落して快進撃が始まったのである意味ちょうど良いタイミングだな、よくできてますな〜?と思いました。匙加減大事。

 

序盤の人間性描写みたいなの意味あった????????????とかその辺はもうブン投げて、この快進撃がどんなオチに続くのか気になって気になって最後まで観てしまいました。グロいだけ痛々しいだけの話は嫌いなんです。

ネットに書き込む内容は「自宅の玄関扉に貼れるかどうか」を基準にしましょうね…いや今作の場合はちょっと違うみたいだけど…

スペース・スウィーパーズ

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Netflixオリジナル、原題「승리호」は2021年公開の韓国映画。監督はチョ・ソンヒ(朝鮮語版)、主演はソン・ジュンギとキム・テリ。韓国初の宇宙SF映画である。(ウィキペディアより)

 

えー!韓国初のSF映画!?初なの!?とは思ったものの、じゃあ日本は何かありますかね…?と自問自答しかけて「いや自分そもそも日本映画観てないでしょ」というお粗末。ゴジラとかってSF?なの??まあいいや後で調べてみます。(でもアニメならガンダムとかのお陰で割と日本ではSFって身近な存在なのかな??)

 

2090年代、地球はすっかり砂漠化。人口の殆どは地上で辛酸を舐め、一部の人々は宇宙開発企業が衛星軌道上に建設した「楽園」に。

人間が宇宙に進出したことで更に増えた宇宙ゴミ集めで生計を立てる主人公達がある日拾った宇宙船の残骸から見つけたのは…

 

Netflixで公開されてから割とすぐ観て、今日は子供達と一緒に観ました。

吹替版でも字幕盛り沢山(理由は後程)なので、対象年齢はギリギリ9歳以上かな。本をよく読む子ならいけるかと思います。

ストーリーそのものや映画自体は少年少女向けにちょうどいい世界観と導入なんだけど、序盤少しだけわかりにくかったかな…。案の定8歳6歳はナンデナンデしてたので説明しながらスタート。

字幕盛り沢山についてなんですが、これは逆に本作の良いところでもあると思っています。というのも、皆片耳にイヤホンのようなものをつけていてそれが自動翻訳機なんです。

なので出てくる人達はみんな自分の国の言葉で話し出す…それを表す為に結果として吹替版でも字幕盛り沢山なわけです。考えてみたら宇宙が舞台で雑多な集まりで人種も違うのに全員英語話者なんて不自然ですよね。今話してた人は何語かな?って子供に聞いたら面白いかも。

 

主人公達の相性イマイチ?なデコボコチームだけど人情に厚くいざという時は団結!な雰囲気はマーベルシリーズの「ガーディアンズオブザギャラクシー」を彷彿とさせます。

メディアミックスとして日本ではピッコマでコミックが配信中(絵がかっこいい!!)。

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「楽園」に行ける軌道エレベーター宇宙エレベーター)については検索すると色々出てくるのですが、一昔前は夢物語だったのがカーボンナノチューブの登場によりグッと現実味を増した構想です。ガンダムシリーズにも登場しているのでご存知の方も多そう。

我が家の11歳が何かで読んで宇宙エレベーターを少し知っていて、それもあって作品に興味を持ったようでした。

 

環境保護テロリストとジャーナリスト達がびっくりするくらい学芸会ぽいのとか、色々設定が雑じゃない〜!?!?とは思うものの、CGもメインキャストもばっちりハマってて全体的には満足感ありました。

一つ気になったのが、うんちやおならって韓国では「鉄板ネタ」なのかな…?少し前に子供達がどハマりした「ラーバ」というアニメシリーズが韓国のもので、うんちおならおしりカンチョーゲロとかそんな感じ。子供達笑ってたけど!笑ってたけどさあ!!

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