ナイトクローラー
2014年アメリカ発の…これはなんと呼べば良いんだろう?サイコスリラーとも違うしな。クライムアクション的な部分もあるけど主題はそこじゃなくて人間性の話で、「映画内の行為にドン引きしてたあなた、今それで楽しんでましたよね?」というちょっと捻りのある作品でした。
基本的にはいわゆる「胸糞」です!あとピンとくる人もいると思う、これモラハラ/パワハラとサイコパスの合わせ技だよね…。淡々と言葉を並べ立てられて追い詰められ決断を迫られるような経験のある人にはフラッシュバックの可能性あるので要注意。
対象年齢Gなので全年齢という事ですが、話の流れが全体を通してまあまあショッキングなのと脅迫/強要シーンがあったり望まぬ関係(恐らく性行為も含む)を迫るなど、パワーバランスの変化とか読み取れるかも考えると最低でも13歳〜かなと思います。
主演のジェイク・ギレンホール(ジレンホール?)はとても特徴的なお顔で時々「あー観たいな」と思う中毒性があるのですが、こんな恐ろしい映画だったとは。
まずはその「お顔」をご覧ください。
眼!!!!!!!!口!!!!!
序盤のハニカミ笑顔から中盤の剣幕、後半に至っては冷静確実に仕留めに入る獰猛さ。顔芸?怪演?なんて言えばいい?これってもう生まれ持ったパーツと筋肉を自在に操る事で仕上げられた彼の成せる技だと思うので本当に凄い。すごい。(10歳くらいの感想文)
「スパイダーマンファーフロムホーム」でも爽やかで頼りになる大人感を「演じてみせた」のでそちらでもその豹変ぶりを観て頂きたい…。
散々ジェイクの顔の話をしましたが、片腕役になるリズ・アーメッドもまた眼!!!!口!!!のタイプであります。(写真左。二人ともめちゃくちゃ目が大きいので画面圧が凄過ぎる瞬間が何度もある)
彼のドン引きの表情を何度も見ながら鑑賞側は彼に感情移入しつつも彼と共に主人公のダークサイドに巻き込まれて行きます。
そう繰り返し観たい内容の映画ではないけど、これは振れ幅最大値のジェイク・ギレンホールが目一杯詰め込まれてるので推していきたい。