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子供向け番組/映画などの話

クィア・アイ

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Netflixオリジナルのドキュメンタリシリーズ、現在シーズン6(各8〜10話)とin Japan(全4話)が出ています。1話完結で大体50分くらいなのでサクッと鑑賞できます。

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一番最初からもうずっと泣き倒して来たので、最近は新シーズンが配信開始されても体調やメンタルが受け止めきれそうな日を待ってからと決めています。

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ファブファイブこと5人のクィアスペシャリストがそれぞれに得意分野で「忙し過ぎる誰か」の為に腕を奮います。見失った自己を取り戻す切掛作りとセルフケアの方法を教えて普段の生活を立て直せるように後押ししていく形です。

「忙し過ぎる」は自分の主観ですが、それはなぜ出演者は「忙し過ぎる」のかを紐解くうちに、深い悲しみや傷などを見て見ぬふりしてやり過ごす為に自分を追い立てている人が多いなと感じたからです。そのストレスの表出具合はもちろん同じとは限らないけれども、多い!

それというのも、シリーズを見ていく中で思い当たる事があったのがとても大きいです。自分のパートナーが原因不明の高熱から脳炎で入院した時、子供達の世話をしなくてもいい唯一休める日中なのに心配でソワソワしながら狂ったように家中を掃除していたし、身体も心も疲弊しているのにうまく寝付けず眠るというよりは気絶。そんな状態の時に知人から最高に美味しい生サンマが10数匹も届いてしまい、それでもその日のうちに捌いて刺身にしたり。考えたくない事があるとそうやって無理してでも逃げを打つような状態になるのは紙一重だなと実感。

 

日本ではようやっとLGBTQという言葉が少しずつ知られてきたかなというところなので、身近に当事者がいないしよくわからないよという人にも観て欲しいです。クィアの説明は特にありませんが「こういう人もいるんだ」とまず受け止めつつ彼らの言葉をよく聞いて貰えたらと思います。

 

アメリカという国の中にはもちろん日本と同じように様々な問題がありますが、歴史と民族の関わる問題というものが大変大きく・長い間続いています。そこに加えて宗教、移民、セクシャリティ。さらにシーズン6では第1話の終盤からコロナ禍が始まり深刻なアジアンヘイト問題が浮き彫りに。

人は単一の面だけでなく、性・人種・言語・宗教に始まり表に掲げないことも含め様々な面を持ち千差万別多種多様な生き方をしながら互いに社会活動を通して生きている。それを見える範囲の面だけで判断してしまうことの烏滸がましさと愚かさを痛感します。

人が何かから目を背け逃げてしまうほどの辛さ、その弱さを自分で受け止めて許すことの難しさ、現状維持が時には毒でしかないこと、観ていくうちに感情移入だけではない涙を感じました。自分にも一部似た部分や似た経験を持つ人達がクィア・アイの5人と触れ合う中で起きる気持ちの変化や癒される姿に、いつのまにか自分を重ねて自分も少し救われた気持ちになれました。

 

一夜にして解決できるものはごくごく一部だけれど、毎日少しだけ目を向けていくことで改善に向かうものはたくさんあるなあと。その辺りもなんだか元気づけられます。

差別や偏見についてもこのシリーズから得られるものはたくさんあるので、世界を見る解像度が高まってくる10〜12歳くらいからどうかなーと思います!