140字以降のこと

子供向け番組/映画などの話

グッド・ネイバー

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まずこのキャッチコピー考えた人は有罪。誇大広告とか優良誤認とかなんかそういう類のを映画界でも罪として認識した方が良いのでは案件。

 

全く恐ろしいシーンはないので中学年も観られるとは思うのですが、かなり胸糞悪いラストなのでその辺もまるっと理解してもらいたくて高学年以上にタグ付けしました。

開始から数分で「かなりやばいのはジジイじゃねー!おめーらの血は何色だーッ!?!?!?!?!?!」となること請け合いです。ひどい。

でもこういう行為が可能な世界に我々は生きているので、これはあり得るよね?という問いかけの作品なのかな…ハピエン大好きなのでつらい。お口直しが必要です。

 

でも仮に実際こういう事件が起きたら…未成年ならこんなもんなのかな、初犯だしなあ…でもこんな人体実験みたいなことを勝手に決めつけて実行してしまう倫理観の無さ→悔恨とかまで深く掘り下げても良かったのかも。観てる側としてはただの胸糞エンドでカタルシスゼロなのしんどいなあこれ。主人公が呆然とはしてたけど、それって現実の結果に圧倒されてるだけだしその程度のことは殻に閉じこもればやり過ごせたりするものだしさ…心の底から悔やんで欲しいよねせめて。

今の自分はどうしても親目線も出てくるので、我が子ならどうかとかついつい考えてしまうのもきっついです。

レッド・ノーティス

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2020年公開予定でしたがNetflixが独占配信中。

 

最初からずっとちゃんと観てたのに!寝てないのに!全然わからなかった!そんなオチ!いいけど!そうきたかあ!って少し大袈裟かもしれないんですが、次作がありそうな雰囲気で賑やかに終わるのが好きな方なのでとても良かったです。

 

ガル・ガドットが所謂フジコちゃん的な演出ではありますが必要以上なセクシーさもなく、過激な暴力シーンもなく、楽しく忙しない118分でした。

5歳から大人まで幅広くお楽しみいただける素晴らしいエンタメ作品で、インディ・ジョーンズやルパンを嗜んだ経験があればなお楽しいのではと思います。これは劇場公開して欲しかったなあ…映画館の大画面で観たかった…!

次回作、やってくれるのかな???やって欲しいけどなあ。

 

ところでちょうど先々月辺りに「生の豚肉を食べる地域がある」「肉売り場では生食と加熱用で分けられている」というのをTwitterで知ってヨダレを飲んでいたので、作中に一瞬映って「おおこれが」とわくわくしました。

ドイツではメットと呼ばれる生の豚挽肉をパンに塗って食べるんだそうです。新鮮さや中に含まれる脂肪は35%以下であることなどいくつかの法に従い販売、食されているとのこと。(が、作中に出てきたメットはテリーヌみたいな感じでしたね!メットをググってみたところ結構雰囲気違いました。)いつか是非食べてみたいです。

フリー・ガイ

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☑︎ハッピーエンド

☑︎過度な暴力表現なし

☑︎性表現なし

☑︎ライアン・レイノルズ

↑1ミリもネタバレしてない完璧な解説。

 

ライアン・レイノルズ最高!好き!を改めて叫びたくなる作品でした。優しげな良いお顔、でもキリッとさせたらコミックスの主人公みたいにきれいな歯並びで食いしばって走り回ってくれる。そして寂しげに笑う時や切なげな表情がたまらなくキュート。いわゆるヒーローみたいなムキムキボディではないけれど走り方を見ると「慣れてる」。

長い台詞が得意なのか、ペラペラ喋るシーンのある配役が多い気がします…気のせい?

 

あらすじはというと、正直言って世界観の説明からしてネタバレに感じるのでこれは書かずにおきたいです。

 

「第四の壁」という言葉をご存知ですか?

ウィキペディアによると「フィクションの世界と現実世界との間の境界を表す概念」だそうです。気になる方は少し調べてみて下さい、まあまあ見かける手法です。

それらを感じさせる、現代の新しい御伽噺。

 

序盤16分くらい?はドッカンドッカンしたり少々の暴力的表現があったので6歳が少し怖がっていましたが、そのあとは平気でした。基本的に子供達は喜んで観ていましたし、特に8歳11歳は作中に出てくるFortniteやその他ゲームの物のどれが出てきたのなんだのと楽しそうに話していました。

 

気恥ずかしさを自分の制作物の中に潜り込ませるの、良いよおそういうの大好きだよおおお。(その辺は6歳8歳は解説してもいまいち伝わりませんでした、11歳は解説してやっと理解。)

ウインド・リバー

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2017年アメリカ発、実際の事件に基づいた作品。

まずタイトルを検索したところ↓

アメリカの辺境をテーマにした「ボーダーライン」「最後の追跡」の脚本で注目された俳優出身のテイラー・シェリダンがそのフロンティア3部作の最終章と位置づけ、脚本に加えて自ら監督も務めて撮り上げた社会派クライム・サスペンス。

↑とのことで今回観た「ウインド・リバー」はもちろん「ボーダーライン」も去年観て好きだな〜と思っていた自分は軽く興奮しながら「最後の追跡」をウォッチリストに入れました!

 

この作品そのものに派手な部分はほぼなく、最後の銃撃戦ですら山にこだますことさえ許されず雪に吸い込まれ消えていきます。

集団暴行からレイプのシーンが計3分ほどありますが、肌色は全体で2秒くらい。遺体の描写も遠目でほんの少し映る程度なのでPG12〜13くらいかな…と思います。

アメリカという国と先住民族の問題について知るのにこんな悲しい作品は辛いものがありますが、端々に滲む差別や環境の過酷さと共に覚えておきたい事件です。

 

テイラー・シェリダンの脚本作品は「ボーダーライン」を最初に観たので、「ウインド・リバー」観賞後にググった時の点と点が繋がったあの快感は久しぶりで嬉しさに震えました。

自分の好きなものを作る人を探し当てた悦び!

この感覚は12〜13歳頃に観た「ミザリー」が最初で、あまりにも好きでTV放送される度にブツブツ言いながら観ていたところ母に「原作読めばいいのに」と言われて読み始めた時でした。

同じくらいの頃かな?風邪をひいた時か何かに「トータル・リコール」のノベライズ版を買ってくれたのですが、それがあまりにもつまらなくてガッカリびっくりしたのも覚えています。当時は原作というものを知らなくて損してたなあ!!あれだけ時間あれば読めてたのに!!

 

テイラー・シェリダンは「ボーダーライン」のスピンオフ作品「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ」の脚本も書いたそうなのでそちらもウォッチリストに入れました。

さておき「エターナルズ」観に行きたいなあ…行けるかなあ…

ウソみたいなほんとのはなし

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ディズニープラスにナショジオことナショナルジオグラフィックが入ってまして、全く見終わらないです。永遠に流せる。

こちらは書籍版ナショジオキッズシリーズも出ているのでご存知の方も多いかも?最新のおもしろ雑学満載なのでオススメです。

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予告編はこちら↓

https://youtu.be/muQlRF6nm34

 

飽きさせないテンポの良さに加えてデザインと彩りの美しさもさすがの出来、なんだか個性的で人好きのする雰囲気の登場人物達とポンポン出てくる雑学!

ほんの少し難しい部分もシンプルかわいい図解や言葉で解説してくれてキーワードが拾いやすく「ねえさっきの◯◯ってなあに?」とピンポイントで質問されるので集中して観ていたのだなと思いました。

興味のある回なら幼稚園児から小6くらいまで楽しめそうですし、大人も一緒に見ていて楽しいですよ。立て続けに3話鑑賞して、子供達から「もっと!まだみる!!」とせがまれましたが…おやすみなさい。

ザ・トリップ

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連日大人向け映画の話でごめんな上にこちらもスプラッタ要素アリなので苦手な方は要注意!内臓や脳梁はみでる系。

 

大好きなノオミ・ラパス主演(夫婦役で主演なので夫役アクセル・ヘニー氏もいるんだけどあまりよく知らない方でした)なのでこれも絶対力強いシーン満載であろうと期待して、パートナーと鑑賞。

ノオミのシャープな体・顔つきとハードな役をガンガンこなしていく姿、ハスキーな声などなど自分の好みを大いに刺激される役者さんです。彼女が出演しているとつい期待して観てしまうし、今のところ大きく裏切られたことはありません。

 

落ち目の女優とパッとしない監督の夫婦が、結婚生活に嫌気がさした結果旅行先で事故を装って相手を殺してしまおうと画策するもあれよあれよというまにトンデモ展開…というお話です。

 

ノオミってレディ・ガガに似てませんか???

今回は女優役ということでメイク濃いめにしてると尚更似てる気がする…という時にハウスオブグッチの写真を見かけたら「あれ、なんか違う」っていうこの「なんとなく似てる」感。

 

夫婦2人の怠いやり取りや結婚生活のうんざり感をダラダラ流されてだるぅ〜とか思っててすいませんでした!伏線ちょこちょこあった…!

しかしいざコトが始まれば、ついつい「ひえ」「えっ誰」と声が漏れる面白さ。最後はハピエンだしそこそこ爽快感もありつつ暴力シーン満載という振れ幅に追いつけそうな人は是非どうぞ!楽しかったよ!

ヘレディタリー/継承

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はいダメですよ16歳未満は回れ右です。

ミッドサマー観たら、やはり、ついつい、どうしても!気になるじゃないですか!

アリ・アスター監督って他にどんなの撮ってるの?え、全然まだ本数ないじゃんすぐ全部観終われる数だよ!?え〜観ちゃう?!?!ってね、検索すれば即解ります、この世界に名だたる恐怖映画「ヘレディタリー」がいつでも観られるということが!!!もう気になって気になって数日間悩んだ挙句指の隙間から薄目で鑑賞。

序盤かなり緩やかに不穏な空気を醸しつつ中盤手前から転がり落ちるように悪夢的展開、後半は最早どうなってるのかなんて怖くて直視できないのでテレビの枠外に焦点を合わせて画面をぼかしつつセリフに耳を傾ける作戦を展開するなど自分の好奇心とその後の生活を天秤に掛けて小まめに眼球をコントロールする必要がありました。

 

遺体…の描写とかはそんなに…そんなにか…?ちょっと事故で切断した後に放置しちゃって虫が…というシーンがあるので、小さい虫に集られるの気持ち悪いな怖いなという人には厳しそうです。他の場面でも少しだけど数回虫が出てきてました。

最初の視点が主人公かと思いきや、ちらほら視点を変えながら話が進むので誰とは言いにくいのですが、表情で事態のヤバさを表現している部分があるのでグロさはそこまでじゃないかな(多分…)と思います(でも書いててわからなくなってきた)(とにかく顔が凄い)。

 

この作品もミッドサマーと同じように細かな設定と画面内の情報量がそこそこあるようです。というわけで考察ブログを巡ってきたわけですが、えっぐい!直接描写ないけどそんな設定が!あの一瞬映った本をそこまで訳したの凄い…!などなど、しかしまあその辺が気になる方はまず映画をどうぞ。読んでから観たら少しつまらないかもしれないです。そして読んだからと言って怖さは半減しない。

 

ただここまで書いておいてどういうことなのと思われそうですが、観てる最中は怖いんですけど終わったら別にね…というか思い出すとちょっと笑っちゃうね…?どうです…?笑いませんでしたか…?

ここは未視聴のパートナーと少し話したんですが、生まれ育った環境に神と悪魔の概念がないとその恐怖に馴染みがないせいかわかりにくいのかなと。リアルで天井に張り付いたり首が360°回ったら泣いちゃうけど、四つん這いで高速移動とかは画面で見る限りギャグに見えてしまう。そんな感じです。(悪魔祓い映画「コンスタンティン」の地獄の風景は特に陳腐に感じてしまいます、厨二心をくすぐるような部分は大いに感じますが恐ろしさは感じませんでした。)

神に逆らう=天国に行けない、などへの根源的な恐怖感とかもあんまりわからないなと思うし(自殺が禁忌とか知識としてなんとなーく知ってるくらいでしかない)。

ジャパニーズホラーにも理不尽な呪いのお話とかありますが、基本的には「その事の起こり」に人が居て、その人物が祟るとか思いを残すとか何とかっていうのがスタートであることが殆どだと思うんです(とはいえ邦画もホラーも滅多に観ないので詳しくないから印象なんですけど)。呪いなり何なりがある種のキャラクター「人が居た/元々は人だった」という設定が鑑賞者の日常の地続きに感じられ身近な恐怖として育っていく、そういうお話が多いことにプラスして絶対的な救いを授けてくれる唯一神的存在のない雑多曖昧多神教な環境。さらにアジア圏はその神こそが残酷で災いをもたらす存在であるようなお話も少なくないとか、妖が天使や神と紙一重のような場合だったりとその辺の「物語が持つ死生観に関わる部分」が全く違うことで恐怖の肌感覚も変わってくるのかなあ…などとパートナーに語ったのでした。

 

今作も、というか鑑賞順序が逆なのですが「ミッドサマー」のレビューに書いた通り『アリ監督の作品は鑑賞者のifも飲み込む濁流で呪いのごとく決定された結末になだれこむ物が基本系なのかも』という感想を強めるものでした。

起承転結の「起」は昨日今日の話ではなく、綿密な計画によりもしくはそれを引き継ぐ者が多数いるため抜け穴がかなり限られており映画そのものは切り取られたごく一部の「仕上げ」なのでそこはもう大きな渦の中心になっていて到底抜け出せるようなものではない…そんな風に作られているのかなと。

 

実は他にも数点気になる部分があるのですが掘り下げるには些か情報と知識が足りないので当面心にしまっておきます。

さて、鑑賞し「びえええ死んだァァ」などとひとしきり恐怖した後は、インスタでチャーリー役のミリー・シャピロをチェックすると心が落ち着きます!

https://instagram.com/millyshapiro?utm_medium=copy_link