140字以降のこと

子供向け番組/映画などの話

あけまして

あけましておめでとうございます、多分今年もたくさん観ます。

最近は…また子供向けレビューには書きづらい感じの作品を立て続けに観ています。

「ヴェノムレットゼアビーカーネイジ」「プレデター」「レインコートキラー:ソウル20人連続殺人事件」「毒戦」「毒戦Believer」「魔界探偵ゴーゴリ(3部作)」「キャッシュトラック」「悪人伝」「トランスワールド」「フライトゲーム」…あとは忘れました、ツイートはしてるけどタグ付けてないからわからないな…。アプリ内で過去に見た一覧とか出れば良いのにね???自分が使いこなせてないだけで存在するの??画像なくてもいいからタイトルだけでも知りたい。

ブログの下書きにあるのは「マーズアタック」「ミッチェル家とマシンの反乱」「カウボーイビバップ」とかとかとか。

そして観たいものはいくつもあるのに、もうすぐ「スパイダーマンノーウェイホーム」が封切りなのでスパイダーマンシリーズ全作おさらいをしておきたいところ…間に合うか?

そんなところにNetflixで「キング・アーサー」が再配信とのこと、まだ観たことないから逃せない!「クィア・アイ」の新シーズンもきてるし「ウィッチャー」S2もまだ途中!

今年もきっと「何か観たいのに観る気力がない」「何もかも観たいのに時間が足りない」の大波小波でやっていきます。

インターステラー

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クリストファー・ノーラン監督の超話題大作なんですが、長いし宇宙苦手だし絶対しんどくなるしなあと(深海と宇宙で空気が無くなるのが苦手)思って全くの手付かずで7年経過しました2014年の作品です。

そしたらティモシー・シャラメいた…気づきませんでした、こんなところでうっかり初めてシャラメ出演作を観てしまった…てっきりいつか観る予定の「君の名前で僕を呼んで」か「DUNE」でお目にかかるつもりでいたのにこんな間抜けな出会い。

 

さておき俳優陣が個人的に超好みの人達ばかりで7年も観ないでいたのナンデ??って改めて思いましたが振り返ったら3人目の子が産まれるあたりだったので無理もなかった。マッケンジー・フォイジェシカ・チャスティン、この薄い唇と目力の強さが素晴らしい。ジョディ・フォスター系の頑固一徹顔。そこにマシュー・マコノヒーのちょい甘フェイスがダディ、更にアン・ハサウェイのダディがサー・マイケル・ケインバットマンの執事アルフレッド)!好きな顔勢揃い。

顔の話ばかりしましたが、狭い宇宙船やヘルメットの中の表情を追うようなシーンで輝く彼らの確かな演技力に飲み込まれて自分と一緒に泣いて欲しい。そこかしこで泣いた。映画館じゃなくてよかった。

 

肝心の内容ですが、相対性理論ミリしらで挑みましたが大丈夫でした。数学や天文学に不安があるとかまだ小学生だし…みたいなのは気にせず鑑賞できます。(「TENET」もわかんないなりに楽しめたから同じノリで少々申し訳ない気持ち)

ただ長編なのと序盤は登場人物たちの関係と心の動きを描くのでその辺が読み取れそうかなとか、わからないことを「なんで?」と質問しつつ楽しめそうな性格だったりすると良いかな…とても優しい結末の作品なので夏休みの読書感想文に推したいレベル(原作があるのかは知らないで適当に書いてます)。うーーーん、13〜14歳頃から楽しめるのかな…早い子は11歳…うーーーーーん。

何も、作品の全てを理解できる必要はないと思うし、少し背伸びして観て数年後にまた何かのきっかけでまた観たり原作を手に取ったりというのも素敵な楽しみ方だと思うので。作品で背伸びするのいいですよね。(曖昧に終わる)

トランス・ワールド

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原題Enter Nowhere、別名「ブラックウッドの幽霊」は2011年制作のアメリカ合衆国のSF・スリラー作品。

 

クリント・イーストウッドの息子初主演作だそうで、なるほどこれが…と顔ばかり見てしまいました。ゴシップ記事なんかで見かけて顔が似てるのは知ってたけど本当によく似てますね、そしてこんなに似ているのに不思議なほどチャラみがある…なぜでしょう…。

 

暴力と飲酒表現があるとかでAmazon primeでは13歳以上が対象になっていましたがそんなに酷いものでもないかなという印象。話の理解度から11歳頃から観られるSF入門としておススメしたい作品です。

作中、少し古い作品や物の話題、物語のキーになるマークが出てくるので世界史を習い始めて第二次対戦か冷戦近くまで知っていると注釈なしで鑑賞できます。

こういう◯◯◯◯◯◯ッ◯◯(ネタバレになるので伏せました)は凄く面白いし種明かしの爽快感もあってSF入門編にぴったりだと思うので、これはとても良い作品だなと思います。ドラえもんにもよく出てくるし!

マトリックス(シリーズ)

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1999年公開、20年も前か〜!当時観に行った記憶と共に甦る学生時代のあれこれ…。映画は好きだけどお金ないから映画館はなかなか行けないんだよなあ行くかどうか迷うなあ…と思っていたら同級生が誘ってくれたのでヨシ行くか、となったのを覚えています。パンフレットもまだ持ってたはず。巻末のグッズ通販ページにネオの本革ロングコートが載ってました(確か9万円…安過ぎない?当時普通の革ジャンだってそれくらいするのに)。

どの俳優さんもハマってるしめちゃくちゃカッコつけまくる方向に針振り切れててサイコーじゃん…と震えました。

 

そんなわけでレザレクションズ公開に向けて復習、と思ってマトリックス、リローデッド、レボリューションズと三作続けて観てみました。

結果、マトリックスは全年齢対象。デジタルネイティブ世代には設定が古臭くて感覚的に解りにくいかもしれませんが、20年ちょい前はまだMO使ってたしモノクロのイラレもまだ使ってたし(データ軽いから)フォントを買うとフロッピーディスク5枚組とかだったしつい最近までピーヒョロロガーピガーピガー(石器時代は電話回線でインターネットに繋ぐ時にそういう音が鳴るんですよ)とかやってたのはごく一部の人間で、制作側も受け手もデジタルに対する意識と理解がふんわり低解像度だったのであれで良かったんですよね…ともあれSFアクション映画で厨二心をくすぐるとしたらもう間違いなく金字塔でしょう。

続くリローデッドは12歳以上対象、なんと珍しいことにキアヌのがっつりベッドシーンがありまして、しかも案外尺が長い。え、もういいんじゃない?と思ってもまだ続く。遠目とはいえ全身ヌードもしっかり映すし、全体的にキスシーンも多いし気持ち…ねちこい気がします。あとややこしいなと思ったのが、おそらく人間の女性モブに性的なちょっかい(絵的にソフトではあるけど)を出して不倫をするAIキャラクターと、それに嫉妬して行動を起こす妻キャラクター(これも多分人間?)がいて、最早AIとプログラムと人間個人の人格の区別がつかない…皆好き勝手に動いちゃっててマトリックスシステムが何をどうしたいのかわからない。子供に質問されても答えられる気がしない。でも明らかに一作目よりもカンフー/ワイヤーアクションに全力投球していて「無双」感が凄い。(おそらくコロンバイン高校銃乱射事件などを受けてガンアクションを減らしたのでは…という意見をどこかで見かけたので、そのスタイリッシュさと無敵無双描写と影響力の強さに納得)

レボリューションズは再び全年齢対象なんですが、リローデッドで広げた風呂敷を畳むために詰め込んだ!!という感じで慌ただしく、なんともいえない印象です。ヘンテコアジア服(襟周りが謎のつくりになっているので着心地悪そうで見ていて落ち着かない、両面テープで襟裏留めてるかもしれない)は微妙だけど、閉ざされた狭い世界で生き残った人達の描写が殆どみんな混血ぽいのを見て、「いつかはそうなるよね」と自分が幼い頃に父と話したのを思い出してグッときました(他の言い方を調べてみたけど日本語だとマイルドなものがなくてミックスかダブルがせいぜい、でも「全部混ざっている」イメージで混血を使いました)。

 

そんな訳で、レザレクションズがどういった切り口でマトリックス物語を紡いでいくかによって最高の4部作となるか「最初のやつだけだったよね」になるか、かなあと思っています。Twitterをちらっと見た感じではみなさん割と好感触なようなので期待してます。

 

ブログ書き終わる前に観に行ってしまいました。

結論は「3作品とアニマトリックスとゲーム」を全て踏まえた上でこの20年間を共に過ごした人が一番美味しい気がする。でも勿論そうでない人をただ置いてけぼりにするのではなくて、レザレクションズの前半に散りばめられたこれまでの作品のキーを拾って読み解いていく中毒的楽しみもあり、現代の技術と表現力を目一杯使ってこれまで表現しきれなかったものをさらりと普通に描ききるアクション大作として改めて帰ってきた作品なんだと思います。

ウォシャウスキー兄弟がトランスジェンダーらしいという噂はリローデッドの頃からあったようなのですが、公表されたのはリローデッドとレボリューションズの公開から数年後だったと思います。比較的初期(?「バウンド」から好き)の頃からウォシャウスキー兄弟のファンだったので表記が「姉妹」に変わっていたのには驚きました。インタビューで「一作目に登場したスイッチというキャラクターは現実世界で男性、マトリックスでは女性というトランスジェンダーにしたかったけれど社会・企業がまだその準備ができていないのでやめた(結果少し違うキャラクターになったがそれはそれで良いものだった)…」というような話をしていました。今作の新しいモーフィアスが華やかだったり画面に色鮮やかなシーンが増えたりセリフに虹が出てきたりしたのはその辺の「社会の準備」が少し進んだからかな。

 

観ていて一番興奮したのは序盤です。ネタバレになっちゃう?かな??改めて「現実とは?」を突きつけられるアンダーソン氏の戸惑う姿や周囲の細々としたアイテム、一作目の興奮は越えられないかもしれないけどこの20年間をふまえてのこの序盤。さすがです。

グッド・ネイバー

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まずこのキャッチコピー考えた人は有罪。誇大広告とか優良誤認とかなんかそういう類のを映画界でも罪として認識した方が良いのでは案件。

 

全く恐ろしいシーンはないので中学年も観られるとは思うのですが、かなり胸糞悪いラストなのでその辺もまるっと理解してもらいたくて高学年以上にタグ付けしました。

開始から数分で「かなりやばいのはジジイじゃねー!おめーらの血は何色だーッ!?!?!?!?!?!」となること請け合いです。ひどい。

でもこういう行為が可能な世界に我々は生きているので、これはあり得るよね?という問いかけの作品なのかな…ハピエン大好きなのでつらい。お口直しが必要です。

 

でも仮に実際こういう事件が起きたら…未成年ならこんなもんなのかな、初犯だしなあ…でもこんな人体実験みたいなことを勝手に決めつけて実行してしまう倫理観の無さ→悔恨とかまで深く掘り下げても良かったのかも。観てる側としてはただの胸糞エンドでカタルシスゼロなのしんどいなあこれ。主人公が呆然とはしてたけど、それって現実の結果に圧倒されてるだけだしその程度のことは殻に閉じこもればやり過ごせたりするものだしさ…心の底から悔やんで欲しいよねせめて。

今の自分はどうしても親目線も出てくるので、我が子ならどうかとかついつい考えてしまうのもきっついです。

レッド・ノーティス

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2020年公開予定でしたがNetflixが独占配信中。

 

最初からずっとちゃんと観てたのに!寝てないのに!全然わからなかった!そんなオチ!いいけど!そうきたかあ!って少し大袈裟かもしれないんですが、次作がありそうな雰囲気で賑やかに終わるのが好きな方なのでとても良かったです。

 

ガル・ガドットが所謂フジコちゃん的な演出ではありますが必要以上なセクシーさもなく、過激な暴力シーンもなく、楽しく忙しない118分でした。

5歳から大人まで幅広くお楽しみいただける素晴らしいエンタメ作品で、インディ・ジョーンズやルパンを嗜んだ経験があればなお楽しいのではと思います。これは劇場公開して欲しかったなあ…映画館の大画面で観たかった…!

次回作、やってくれるのかな???やって欲しいけどなあ。

 

ところでちょうど先々月辺りに「生の豚肉を食べる地域がある」「肉売り場では生食と加熱用で分けられている」というのをTwitterで知ってヨダレを飲んでいたので、作中に一瞬映って「おおこれが」とわくわくしました。

ドイツではメットと呼ばれる生の豚挽肉をパンに塗って食べるんだそうです。新鮮さや中に含まれる脂肪は35%以下であることなどいくつかの法に従い販売、食されているとのこと。(が、作中に出てきたメットはテリーヌみたいな感じでしたね!メットをググってみたところ結構雰囲気違いました。)いつか是非食べてみたいです。

フリー・ガイ

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☑︎ハッピーエンド

☑︎過度な暴力表現なし

☑︎性表現なし

☑︎ライアン・レイノルズ

↑1ミリもネタバレしてない完璧な解説。

 

ライアン・レイノルズ最高!好き!を改めて叫びたくなる作品でした。優しげな良いお顔、でもキリッとさせたらコミックスの主人公みたいにきれいな歯並びで食いしばって走り回ってくれる。そして寂しげに笑う時や切なげな表情がたまらなくキュート。いわゆるヒーローみたいなムキムキボディではないけれど走り方を見ると「慣れてる」。

長い台詞が得意なのか、ペラペラ喋るシーンのある配役が多い気がします…気のせい?

 

あらすじはというと、正直言って世界観の説明からしてネタバレに感じるのでこれは書かずにおきたいです。

 

「第四の壁」という言葉をご存知ですか?

ウィキペディアによると「フィクションの世界と現実世界との間の境界を表す概念」だそうです。気になる方は少し調べてみて下さい、まあまあ見かける手法です。

それらを感じさせる、現代の新しい御伽噺。

 

序盤16分くらい?はドッカンドッカンしたり少々の暴力的表現があったので6歳が少し怖がっていましたが、そのあとは平気でした。基本的に子供達は喜んで観ていましたし、特に8歳11歳は作中に出てくるFortniteやその他ゲームの物のどれが出てきたのなんだのと楽しそうに話していました。

 

気恥ずかしさを自分の制作物の中に潜り込ませるの、良いよおそういうの大好きだよおおお。(その辺は6歳8歳は解説してもいまいち伝わりませんでした、11歳は解説してやっと理解。)