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子供向け番組/映画などの話

ロン 僕のポンコツ・ボット

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2021年の英×米国製作、子供向けCGアニメ映画。

なんかあんまり話も聞かなかったし見かけなかったよね??とTwitterで書いたら「配給はディズニーだけど製作がFOXだからかも」とのことでなるほど「ロン」の後に「ミラベルと魔法だらけの家」が公開…多少の自社贔屓は仕方ないとはいえ、マーケティングでこんなにも良作の話題が出なくなるものかと少々ガッカリです。売れたら配給元だってそれなりに儲かるだろうになんでだろう?もういい大人だけど相変わらず大人の事情はよくわかりません。

 

もしかしてアメリカ映画って喘息の子よく見かけます…?って思ったけど「グーニーズ」「IT」の印象が強いだけかも。(IT原作の小説家スティーブン・キングの作品には前作や喘息や吃音症などを抱えた人や子供のお話がそこそこあるかも)(子供達にもいつかキングの本に触れる機会があって欲しいなとは思うけど、いかんせん重くて長くて好みが分かれるからどうかなあ…中学生くらいになったら本棚に並べてみようかな)

 

鑑賞を終えて、そうかディズニー配給かあ…いや待てよ、これもしかしてデザイン/ポジション/コメディ感が「ベイマックス」に似てるから敬遠された部分もあるのでは!?と気がついてしまいました。つまりベイマックスが好きならロンも好きなタイプ。

ベイマックスもロンも「WALL.E」のイヴもなんかちょっとずつ似てるね…?

対象年齢は文句なしの全年齢です。でも内容がSNSトラブルをメインにしているので、スマホデビューが近い3〜4年生辺りからがメインターゲットなのかも。

 

パートナーが「作中に反社会主義とかって言葉が出てきて大人はその小ネタを拾って楽しめるけど子供達にはわからない、こういうのってどうなの?」と言うので少し自分なりに考えてみたのですが、子供にはわからないネタってこれまで様々な作品の中にあったしそれが下ネタである事も多かったと思うんです。でもわからないなりにドタバタの流れや表情で笑えるものだと受け止めて一緒に笑うor勢いで流れていって成長後に見返して気がついたりしてきた。それはもう体感として間違いなくあって、個人的筆頭は「ポリスアカデミー」。

ポリティカルコレクトネスなどの言葉が出てきて強く意識されるようになる以前は、下ネタに限らず女性やマイノリティに対する扱い、マスキュリニティなど様々な意味を持つ表現がひとつの作品にそれと気づかず詰め込まれ流され受け止められ多くの老若男女に刷り込まれてきました。もちろんある意味では「反社会主義」をネタとして扱う事でまた少し違った影響はあるかもしれません。でも辞書に正しい意味が載っていて世界史の教科書にそれらの意味や歴史的流れがあり授業の中で「ロン」を思い出して「これか!」と気づく事の方が、「おいそこのネェちゃんよう」と挨拶がわりに尻を叩くシーンを観るよりも遥かに無害だと思うのです。

わからない言葉があってもなんとなくそのまま新聞や本を読み進めた経験ないですか?自分は広辞苑から牛乳パックまで読むタイプなのでそういう事も多々あって、でも気にせず文脈と漢字の印象から何となく読み進めるか辞書を引くか、または数年後に「なんか知ってるやつだ」と思うかしてきました。映像作品からそうやって知っていく事はなんの問題もないし、記憶の底に眠ったままでも良い。知らないうちに少量の毒を飲むよりもずっと良い。

 

泣き上戸の方は一応ティッシュをお手元にどうぞ。自分は2〜3枚使いました!